スポンサーサイト

--.--.-- *--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

お勉強。。。

2008.12.22 *Mon
 高校生活最後の定期テスト。
 …真面目にやっていたかと問われれば、応えは微妙で。
「はぁ」
 テーブルにツップリたボクに押され、開かれていた参考書がバサバサと音を立てて落下した。
「受験勉強はともかく、試験勉強はなぁ…」
 一度学んだことをまた覚えなおすことに意味があるとは思えない。
 現代文など、その最たるもの。筆者の気持ちなんて想像の範疇でしかなく、想像ということは正答があるわけでもなく、読んだ人数分の回答が存在するワケで……模範解答を筆者が見たらどう思うのだろうか。そんなものをテストにするなど愚の骨頂だと声を大にして言いたい。
 1つの作品の抽出した一段落に対する理解を深めた所で、世の中に五万とある文学作品の何が理解できるワケでもない。数をこなして経験値を稼ぐべきだと考えるエルには、何の意味があるのかさっぱり理解できない。
「数学とか物理とか、計算に慣れればいいだけなのにねー」
 記憶するばかりの教科──世界史や日本史なども、なんだか効率が悪い気がしてやる気にならない。いや、そう言っては語弊がある。こと「定期テスト」と付く限り、エルの重い腰は上がらないのだ。
 その時、エルの脳裏に素晴らしきアイディアが閃いた。

 ──過去問もらえばヤマが張りやすいじゃないか!!!

 迷わず電話した先はといえば。
「星司!!過去問ちょうだいっ!!」
『……過去問あってもお前の頭じゃ活用できないだろ』
「しつれーだな!
『高校3年の後期になってようやく過去問の存在に辿り着いたくせに』
「そ、それは……!」
 脳裏に他の卒業生が浮かぶ。
 弘瀬先輩だったらくれたかもしれない。
 いや、でも弘瀬先輩にはこれからお世話になりそうな気がする。機械知能工学専攻な弘瀬先輩とは、きっとこれからも縁があるはず。共通の科目多そうだし!…同じ大学なら、だけど。
 ってことでとりあえずは我慢して桃先輩に縋ってみるワケで。
『…ったく。今から行ってやるから待ってろ』
「ありがとー!だから桃先輩大好きだよー!」
 子分がどうこう言ってたのは突っ込まずに聞き流すことにした。背に腹は代えられないから今日一日は子分になってあげようと決めて、アパートを訪れた相棒を快く笑顔で迎え入れ──何だか軽そうな荷物に首を傾げた。
「あれ、過去問は?」
「エルには意味がないって言っただろ?効果がある(らしい)勉強方法教えてやる」
「……はぁぁー!?」
 何か頭の回転がよくなるヨガとか。
 きっと役に立つ、世界史の先生が夏に行った旅行先とか。
 アルファ波が出る音楽がどうとか。
 DHAのマグロの目玉と、脳を活性化させるとかいう怖い話と。

 …そろそろ胡散臭い気がしてじと目で星司を見上げる。 

「ねぇ…これって役に立つ?」
「さあ?」

 ホ ス ト 桃 様 超 笑 顔 ☆

 ──ぷち。

「うわぁぁぁぁん!!テスト前の貴重な時間を返せー!!!」
「ん?どうせ鉛筆転がすんだろ?」
「ちょ……そこまで酷くないしぃぃぃぃー!!」
 何だかとても楽しそうな星司が悔しくて奴当たる。
 ヤマカンでも好成績をキープしていたエル、成績が下がったら絶対に星司のせいだと決め。
 そして目の前で携帯をぽちぽちと操作した。
『珍しいな、どうした?』
「蓮耶ー!!!桃先輩が役立たずなんだよー!過去問ちょうだいー!!!」
『はぁ?』
 …弟の勉強を見るために帰国していた蓮耶。なんとか過去問を入手して悪乗りする二人に翻弄されながら、高校生活最後のテスト前夜は更けていった。


 ちなみに、テスト初日終了後。
「エルたん。うちで勉強会するけど、来るやろ?」
「うわぁぁん!よさちー愛してるー!!!」
 何度目かのよさみ大明神による勉強会が催され感涙に咽ぶエルの姿があったとかなかったとか。
COMMENT (0)  TRACKBACK (0) 

COMMENT

Comment Form


秘密にする
 

TRACKBACK

TrackBack List



Copyright © LUNISOLAR All Rights Reserved.
テンプレート配布者:サリイ (素材:ふるるか) ・・・ 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。